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4月19日(月)

4月19日(月)

 緯度の高い当地の外は、朝早くからあかるくなり、夜遅く暗くなる。代わりに冬は暗い。地球の光量は公平である。生徒と教師が次々と入室してきた。教師ひとりが5人ほどを担当しているというから、各々の教師の周りは常に子供に囲まれている。白人、黒人、ビルマ人(避難民)やメキシコ人、日本人まで、華やかな子供たちの国際社会。この原体験が平和につながることは確かだろう。

 昨夜眠りに落ちる前、おかしなことに「スターウォーズ」の映画を思い出した。登場していた極端な物質至上主義の一群と、先住民の一群の対比は、今このアメリカにある社会現象を写しているのではないかと思った。

 それから純さんが話した、このフリースクールとの並々ならぬ御縁についても思い出した。仏舎利塔建設の折り、その巨大な本体に塗るペンキ代が無かった。それを察した当時のフリースクールの校長が、何かに必要なら金を貸そうと申し出た。純さんはお金を借りても返すあてもないしと、迷った。校長は返済期限はないからと言ったので、では月に20ドル返せますと巨額の好意を受けた。そのように毎月グラフトンよりオルバニーのフリースクールまで歩いて20ドルを返済していたら、数回後に、もう返さなくとも良い、と言われたという。

 現在、ここの大ホールの正面には蓮の花のデザインが大きく描かれている。

 「法華経のシンボルも蓮の花である。汚い泥沼の上に咲く美しい花、蓮。この世は泥沼のように汚れてはいるが、精進し、この世に尽くせば蓮の花を咲かすことが出来る」と、純さん。

 今朝の祈り、まずセネカ族のプレイヤー・ソングが朗々と響く。    彼はサンダンサーだという。コーディネイター73才のジュールさんが、キリスト教の祈り、そして「今日は暖かく曇るが雨は降らない良いウォーキングデイだ」とのコメント。そして生徒と共にてんやわんやの朝食。外に出ると教師も生徒も途中まで一緒に歩いてくれた。ひとりの少女が僕にタンポポの花一輪をプレゼントしてくれた。
多くの通行人と朝のあいさつを交わした。

 月曜のせいか、車の通行量が多い。途中一車線の部分があり、かなり神経を使った。ようやく2車線に入ったが、既に一行のかかげる旗ははるか先を行っている。しんがり役の白人としか見えないがモホーク族だという青年が、海兵隊の行進のかけ声を出して励ましてくれるが先の旗が見えなくなると「今朝マップ・ダイレクションを貰い損ねたから、遅れすぎるとはぐれるかもしれない」と不安気に言った。しばらくすると心配していたサポート・カーが戻ってきたので事情を話し、乗せて貰い、丁度休息中の一行に追いついた。

 たまたまその脇で老女と息子が植木の枝払いをしていたが、一行が、その跡に散らばった小枝払いを手伝うと、老女が手作りのケーキを持参、20人以上に配ってくれた。ここは、初期に白人が入植した地帯からか、ヨーロッパ風のうまいケーキを作る人が多い。それに力を得て、次の8キロメートルを歩き通し、昼食。その後はまた、遅れ気味となったので、サポート・カーでRavenaの協会に直行。この街は、主道から少しそれている小さな街で、宿泊所の交渉も伝統的な町人を相手に、Albanyのフリースクール・スタッフが昨年の11月より続けなければならなかったという。

 日本から同行したMが足に大きなマメができ、昨日はその痛い足をかばって歩き通したので、腰をやられたらしく、一足先に協会に車で着いていた。この協会は迷うほど大きくない。ウォークは正にこのような土地人の協力とメンバーもサポートカーも毎日のように入れ替わる複雑極まる組み合わせによって成立するのだ。それが互いの関係を確かなものとするのだろうが、それらの異なった要素を結ぶ純さんやジュールさんは、常に人と人の間を取り持っている。純さんが冗談まじりに
「アメリカでは共稼ぎや離婚したりして、子供を父親と母親が交代で面倒を見なければならないのだけれど、私もそんな風に、その時に応じて人のケアーを自分でやったり、誰かに頼んだりでてんてこまいなんですよ」と言ったことがある。

 ウォーク一行は、午後5時まだ陽光広がる中を到着。学校帰りらしい子供たちもスケートボードで帰宅する頃だった。小さな街の周りは、緑の甦りつつある林。

 こじんまりした家が十数軒道に沿い、十数軒が林に点在している。その庭にはリスと小鳥が出張している。モクレンのような花が、真っ盛り、リンゴの白い花はどこでも満開だ。そして北海道の春、一斉に咲くリラの花は、紫がかった桃色が多い。だが、この道にも退社時らしい乗用車が絶え間なく、主道ほどではないが日本よりひと周り長く高いトラックが、風圧をあたりに巻き上げながら走る。主道脇に時折毛の長い動物の死体、ロードキルが転がっていたのを思い出した。

 そしてほぼ途切れること無く散らばっているタバコのフィルター。新しいものも多い。不景気と長引く戦争で、ストレスがたまってタバコ族が増えているという。禁酒時代を思わせる禁煙嫌煙キャンペーンは、少し影をひそめたようだ。室内は別として昼外では、ニューヨーク市のバス停、アパート前、公園で吸っている人も見かけたし、人の流れのゆるやかな所にはフィルターが転がっていた。

 ここは皆がお互いに良く知っているという小さな街だから、夕方の交流会に参加した6人ほどの街の人たちも落ち着いている。特に白人スタッフと黒人スタッフが、わだかまりなく運営している姿に感銘を受けた。

 中に入れば人間だから色々の問題もかかえてはいるだろうが、互いの事情を理解しているというだけで、解決の方法は見つかるのかも知れない。交流会の主要メンバーは、協会関係者のようだが、とても落ち着いている。他の大きな街の建物だけ大きいのとは違って、小さくとも、充分機能している温かい雰囲気の協会で、心づくしの料理を頂く。久しぶりでチキンが出た。菜食の続いた後には、グンと力が出てくる。チキンには申し訳ないけれど。


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