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4月28日(水)

4月28日(水)

 朝食の後、リンさんが、パレスチナ・イスラエル問題を解決するために今採っている方法を述べた。ウォーカーの内の3分の1ほどが集まり、食堂のテーブルを囲んで聞いた。ウォークをしながら各地で活動している人達の具体的な話を聞くのは過剰なのか、先日のインディアンポイント原発問題について聞く時も、ウォーカーの3分の1が集まっただけで、多分残りの人達は歩く、という祈りの行為だけに集中して、市民活動には参加しないタイプなのかも知れない。このあたり、日本人の専門職化による分断症状を感じる。僕にとってはひとつのことさえやれば、解決につながるとは思えないのだが。ウォークは目立つ祈りの行為であり、路上のデモとしての効果がある。そして町から町へと歩いて人を繋ぐコミュニケーション効果も。でも、その町の人が具体的にどのような努力を払ってより良い未来を創ろうとしているのかを知らなければ、人から人へと伝えられない、と僕は思うのだが。

 リンさんの話は出発前の20分間のみ。具体的だった。
「現在、イスラエルの1993年クリントンが仲介して成立したパレスチナ暫定自治政府樹立協定、オスロー合意の発効で定められたパレスチナ領に次々と違法なイスラエル人居留区を建設しています。また、双方を分離する壁は複雑に組まれ、地下18メートルにまで及んでいます。また、ガザ地区はイスラエル側もエジプト側も完全に封鎖され、海上も数キロ沖に漁船が出漁しても追い返される状況です」。

 「現在、私たちは南アフリカのアパルトヘイト反対運動の時のように、イスラエルを支援している企業の製品をボイコット運動しています。約150社がイスラエルを支援しており、そのリストはホームページwhoprofits.comで検索できます。(編集人脚注)

 企業でも特に、キャタピラー社には、株式総会などでアピールをしています。あらゆる市民グループに、ボイコット運動に参加を求めており、昨週はカルフォルニア大学バークレイ校の学生が、GE(ゼネラルエレクトリック)、ITTの2社に抗議する内容を投票によって決議した。

 また、イスラエル軍事援助に相当する率の税不払い。また下院では、イスラエルで使用された白リン弾が武器輸出条例に違反しているのではないかが討議されています。

 今、ウェストバンクはジグザグの壁によって56地区に分断されたゲットーと化しています。互いの行き来の間は車では不可、通過所では長々と細い金網の間に並ばされ、トイレの施設もありません。
それでもパレスチナ人は抗議行動を止めず、非暴力に徹して分離壁の脇にただ立ち続けます。そこに向かってイスラエル兵は催涙弾、またゴム弾を直接人体に向けて発射し、それは、死に至る事もある危険な行為です。

 ポジティブな行為として、今、私たちはパレスチナ人の生産するオリーブをフェアトレードで輸入販売しています。また、パレスチナ人の観光協会の紹介するツアー・ガイドを勧めています。

 また、ガザ地区では医薬品と食糧の他は、何も入る事が出来ません。昨年頭のイスラエル軍攻撃で破壊された家を最築するための資材、特にセメントや建設工具や機械類は、工場が破壊されたこともありまったくゼロです。ですから今は泥を塗っているだけです。

 ガザ紛争の後に、パレスチナ・ガザ・フリーダム・マーチを実行しました。残念ながら、ガザ地区へ入る事が出来ませんでしたが、エジプトのカイロでマーチをしたところ、1,400人が参加。連日続けました。」

 少数派とはいえ、これだけの合宿施設を持ち、あらゆる精神的なグループを受け入れるだけではなく、積極的に宗教国家間のあつれきをときほぐそうとするストーニー・ポイント・センターの女性ユダヤ教司祭リンさんは、忙しい日常の中でも毎日2時間、パレスチナとイスラエルの平和実現のために働き、今日は昼食後にその問題の授業があるというので、ウォーク一行を見送り、昨日の記事をまとめ書きした後に参加した。

 小さな応接間風の空間に、老若男女が8名ほど集まって、熱心に講義に聞き入り質疑応答をした。皆現地を訪れ、ただならぬ状況にアメリカも関係している事を知り、より状況を理解、行動に繋げるため、授業に参加している人達だ。

 英語のレベルはかなり高く、またスピードも凄まじく速いので、僕自身も昨年8月にイスラエルとウェストバンクを訪れた時の体験から、以下にまとめてみた。

 「2002年、52人のイスラエル軍兵士と士官が日刊紙ハマアレツに、ウェストバンクとガザ地区での従軍を拒否するとの声明文を公開し、他の兵士にもその行為に参加するよう呼びかけた。現在進行形のイスラエル軍侵攻と占領は、1993年のオスロー合意による占領の終了規定を破っており、ほんの一部分からしか軍は撤退せず、
両地区のイスラエル人居留区は完全に撤去されるはずが、逆に拡大されている。兵士たちは特に、占領に抗議するパレスチナ人住民に対して、集中的に挑発のために使われる事に悩んでいると。

 だが、彼らも彼らを支持した平和団体も、すさまじいバッシングにあった。イスラエル人は高校終了すると男子3年女子2年の徴兵制の下で、軍隊に入る。それ以前幼少の頃から、アラブ人は動物並であり、自分たちに敵対する者であるという洗脳をされている。

 高校3年になると全員がアウシュビッツを訪問、軍隊入隊式はローマ軍に対抗して集団自決をした、マサダの山頂にて行われる。だから現実に戦場や占領地では、かなりひどい行動をとる。つまり、この中東のは2つの部族があり、ひとつは正義、もうひとつは悪であり、ここから出て行くべきだという論理である。ところがエジプトがシナイ半島からイスラエル軍撤退を条件に全面的な平和条約を結んだ。1979年のことだが、南は収まっても北の国境は不安だ、とレバノン侵攻。親イスラエル政府に変えた。そこは宗教間内戦が続いている。

 オスロー合意の立役者ラビンが暗殺された後は、強硬派ネタニヤフ政権、和平派バラク政権、2001年リクード。シャロン政権発足により、PLO過激派ハマスと衝突激化。2005年ガザ地区より撤退しても、打ち込まれるほとんど実害のない超小型ロケット弾を理由に2009年イスラエルはガザ攻撃をした。

 その間に自分が占領軍としての絶対的な権力を持った時に、いかなる行動をしたかという告白をした元兵士たちの証言を集めた本とDVDとホームページが公開された。「breaking the silence」沈黙を破ってというタイトルで。

 幼少児から軍隊を通じてのアラブ人に対する蔑視の教育と、まわりをあまりにも多いアラブ人に取り囲まれ、いつか彼らに海に追い落とされるかも知れないという恐怖、そして民族団結と、イスラエル建国の原点「アウシュビッツ強制収容所」と「マサダ集団自決場」。

 彼らも公開した故に、バッシングを受けた。懲役を拒否した若者も、就職や公の活動に差別され、時には暴力行為も受ける。そしてかなりの若者が海外逃亡をして母国に戻らない。避難民的な生活をしている。」

 彼女はこのようなパレスチナ・イスラエル和平問題ばかりではなく、核問題も抱え、レバノンとガザに強い影響を及ぼしているイスラム教シーア派のイランとイスラエルとの対話をも仲介しており、5月にはテヘランで多宗教交流を進めている。イラン人教授を招き、いかにユダヤ教徒とイスラム教徒が理解し合えるのかの公開講座を、ここストーニー・ポイント・センターで開催する。彼女は2007年から2009年にかけてテヘランで開かれた、アメリカ人のユダヤ教徒とイスラム教徒の異宗教間交流を主催している。

 夕方近くに次の宿泊場Nyackより、昨夜同室だった70代前半の老人が、彼の大型ヒックアップトラックで迎えに来てくれた。今日のウォークは12マイル(20キロメートル)だったし、天気も良く、皆余裕を持って宿泊地に着いているとのことだ。彼とはまた昨夜の部屋でした人生を振り返り、この人間的時代的な体験を、いかにして次世代の役に立てるように手渡すかという話を続けた。

 僕たちの世代は、原爆誕生の後に生まれ育ち、冷戦やその代理戦争、情報化社会、核家族化、環境と人間の野生の劣化、精神の崩壊など、次々と襲う洪水のような波をもろにかぶってきた。彼は、はっきりとは言わないし、僕もあえて問わないが、従軍体験があるように思う。それも朝鮮戦争やベトナム戦争など、日本人と似た人種の戦争かもしれない。日本人やウォーカーを見る目に、申し訳なさがあるような気がする。

 他にも軍隊12年間勤めたと言う中年は、その内容を海兵隊1年、空軍4年と言うだけで、それ以上は聞かないで欲しいと言っている。彼は常に話し続け、その内容はまったく見当違いの人物評価が多い。この老人がほぼ沈黙に徹しているのと正反対だ。アメリカ人18才以上の人口の13%は兵役体験者であるという。3000万人である。

 ベトナム退役兵、ベトナムベテランだけでも600万人と言われている。当時は徴兵制度だった。今は志願制だが、不景気で家族を養えなかったり医療保健に入れなかったりで、志願する者は増えているという。海兵隊が入隊訓練を一番厳しくして、命令には絶対服従、そして敵は殺す事のみを徹底して仕込まれるという。

 夕食前にFORというイギリスの教会から発足したのだが、アメリカでは世界的な平和運動組織として宗教を越えた活動団体の立派な2階建に到着。満月が目前に太々と流れるハドソン川の向こう岸から昇った。

 そこでの夕食イタリア風スープの味はかなり記憶に残る価値があった。他はサラダとパン。そして、僕は明日一足先にニューヨークに向かい、明後日の4月30日から催されるワークショップに備えることとなった。どの程度専門的な講義に耐えられるかは自信がないが、他の誰もが今更ウォークから離れて大学院の授業みたいなプログラムに参加する訳がない。しかし誰かが余りにも味気のない現実を頭で追う事をする必要がある。他の人がやらないなら、僕がやるという訳だ。こうやって書いて発表するのも、他に誰もやらないからだ。僕の宿泊場も、ホームステイをさせて貰うこととなった。

 さて、またひとりで、核というとてつもなく大きなテーマを渡り歩く旅が再開する。どうなることやらだ。5月3日より国連でNPT(核不拡散条約)が5年ごとに検討される。NPOは数々の催しをする。

NO NUKES
FUND HUMAN NEEDS
PROTECT PLANET

核廃絶せよ
人間の必要とする物に投資せよ
惑星を守れ

が、NPOがNPTに向かって叫ぶスローガンだ。

数々のワークショップは軍事産業、核の現状、それを越える外交社会変革をきめ細かく分類して行われる。僕は最も身近な東アジア情勢のワークショップを3回受ける事となる。

 以前はイスラエル、インド、パキスタンの参入で、今は北朝鮮とイランの核クラブ参入で、事態は単なる冷戦対決ではない。複雑できわどいところに来ているのではないか。北朝鮮に関しての6カ国会議のメンバーは、すべて軍事大国なのも不気味である。すべて武器生産大国でもある。今、NPOが互いに直接会って繋がっていく時代の要請がある。


※編集人より
whoprofits.comにアクセスしてみたところ、要領を得なかったので、「イスラエル支援ボイコット」で検索、
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
http://www7.plala.or.jp/nsjap/list.html
などがあります。
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